介護事務の役割と必要性

介護事務の役割は、提供したサービスをしっかりと収入に結び付けることです。

そのためには、加算の解釈制度に対する理解、そして介護現場とのコミュニケーションが大切です。

介護保険制度は年々複雑になってきています。

介護保険の初期には、予防サービスも地域密着も総合事業もありませんでした。

いま思えば以前は随分とシンプルだったものが、今はどんどんと複雑になってきています。

ケアマネジャーでも、担当の利用者が利用していないサービスや、近隣にないサービスについて、全てを把握することは難しいと思います。

介護事務として働いている人の中にも、自分たちの施設・事業所のサービスのことはわかっていても、他のサービスについてはわかっていない人もたくさんいます。

わたしが現場で事務責任者をしていた時には、他の施設の管理者からよく相談がきていました。

加算の解釈についての相談や稼働状況、待機者や求人の情報など、なかなか相談できる人がいない現場も多くあります。

小さな事業所では、介護現場で実務をこなしながら事務をやっている管理者もいれば、大きな事業所でたくさん事務員を置いている事業所もあります。

そこは法人の考え方なので正解はありませんが、どうしても介護事務はコストだけになってしまいがちです。

だからこそ、介護事務にしかできない知識や経験から、収入をあげる努力をするべきではないかと考えます。